副業ブリーダーの収支計算例|犬・猫のブリーダー

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犬・猫ブリーダーの収支計算例

副業ブリーダー(犬・猫)の魅力

副業ブリーダー(犬・猫)は、大きな副収入を求めることはできませんが、動物好きの方にとっては趣味と実益を兼ねることができるなど、様々な魅力があるビジネスと言えます。

副業ブリーダーの魅力とは?

  • 在宅での開業が可能
  • 専業主婦やパート勤務の方でも開業可能
  • 小資本での開業が可能
  • 動物との暮らしを楽しみながら副収入
  • 出産時以外は、ペットを飼っているのと同じ
  • 販売仲介サイトで容易に販売できる
Check★生き物を扱うビジネスですので、必ず収入に結び付くと言う保証はありません。また、全ての子犬が健全に成長するとは断言できず、障害を持ったり、亡くなってしまうことがあることを認識し、しっかりと向き合う覚悟を持って臨む必要があります。

繁殖動物(メス)一頭あたりの年間利益見込み

繁殖動物(メス)一頭あたりの年間利益は、厳しく見積もって約40万円程度と考えられます。

1歳になるまでは繁殖を行えませんので、1歳~6歳までに6回の繁殖を行うと仮定すると、生涯利益は約240万円となります。

繁殖動物の数を増やせば必然的に利益は増えますが、無理は禁物です。

繁殖引退後の繁殖動物の余生は長ければ10年程度あり、引退後も引き続きペットとして終生飼養する場合は、2頭~3頭程度が限界と考えましょう。

引退した動物に、安心して暮らせるセカンドライフ(里親さんに譲渡)を提供する覚悟があるのであれば、この限りではありません。

Check★終生飼養を前提とする場合は、480万円~720万円程度の利益額となりますが、ペットとの暮らしを楽しみながら得られる副収入としては充分と言えるでしょう。

Check★里親さんへの譲渡を前提とする場合であっても、「交配~出産~販売」のワンローテーションを経験するまでは、2~3頭程度にするのが望ましいと考えます。

 副業ブリーダーで成功するには?

副業ブリーダー(犬・猫)の収支計算例

副業ブリーダー(犬・猫)の年間収支は、繁殖回数・出産頭数や経費の増減により大きく異なります。

特に動物病院関連の費用については自由診療であることから、病院により大きく異なる上に、一般価格とブリーダー価格に大きな差があります。

また、繁殖動物の病気・怪我、出産時の緊急対応が発生すると想定外の費用が必要になることもあります。

本ページでは、動物病院関連費用については「標準的な一般価格」で見積り、緊急対応費用は考慮しておりませんので、予めご了承ください。

また繁殖回数は年一回、一回の出産頭数は3頭を想定しております。

副業ブリーダーの年間維持費

あくまでも概算ですが、副業ブリーダーの年間維持費を算出してみました。

ご自宅での開業を前提としておりますので、家賃は考慮しておりません。

また、水道光熱費については人間と同じ環境下で飼養することを想定すると、算入する程のコストが生じないと言う前提となっています。

猫ブリーダーの年間維持費例

※算定条件は:メス猫2頭・オス猫1頭を所有した場合

維持費 年額
キャットフード(プレミアムフード) 54,000円
猫砂(業務用を使用) 12,000円
混合ワクチン 18,000円
総費用 84,000円程度

犬ブリーダーの年間維持費例

※算定条件は:小型犬を2頭所有した場合

維持費 年額
ドッグフード(プレミアムフード) 36,000円
ペットシート(業務用を使用) 6,000円
混合ワクチン 12,000円
狂犬病ワクチン 7,000円
犬の登録費用(初年のみ) 6,000円
フィラリア予防薬 12,000円
犬用シャンプー剤 3,000円
総費用(初年) 82,000円程度
総費用(2年目以降) 76,000円程度
Check★良質な食事が健全な母体を作る源になりますので、フードに関しては出来る限り上質な物を与え、消耗品等は業者用を探すなどコスト削減に努めましょう。

Check★動物病院関連の費用については、ブリーダーに特別価格を適用してくれる動物病院もありますので、一度相談してみましょう。

Check★シャンプー他のメンテナンスについては、ご自身で行うことを前提としていますが、動物によっては定期的なトリミング費用が必要になる場合もあります。ペット美容専門学校では、モデルとして安価で美容を引き受けてくれる可能性がありますので相談してみましょう。

Check★医療費等が必要になることもありますので、予備費はある程度想定しておきましょう。

交配・出産・販売費用等

交配費用(犬のみ)と出産~販売に必要な費用の概算です。

出産関連費用については、動物病院により費用が大きく異なりますので事前に調べて置くと安心です。

また、難産等のトラブルに対応してくれる獣医さんを必ず探しておきましょう。

Check★ブリーダーに特別料金を設定している動物病院もありますので、一度相談してみましょう。
知人等にブリーダーが居るのであれば、ブリーダー対応可能な動物病院を紹介してもらうのも一考です。

Check★初めての出産の際は、相談できる経験者と連絡が取れると大変助かるので、繁殖動物を購入したブリーダー等に予めお願いしておきましょう。

猫の交配・出産・販売費用等

※子猫を3頭出産した場合

交配・出産・販売費等 金額
交配料 0円
※猫はペアでの自然交配の為不要。
超音波検査・レントゲン検査 5,000円
ミルク・子猫用フード 10,000円
駆虫薬 5,000円
仲介サイトへの手数料(3頭分)
※販売価格の10%程度(20万円で販売の場合)
60,000円
キャッテリー名登録(CFA・初回登録で5年間有効) 75ドル(約8,000円)
一胎仔申請・登録・イエロースリップ(3頭分) 108ドル(約12,000円)
総費用(初年) 100,000円程度
総費用(2年目以降) 92,000円程度

犬の交配・出産費用等

交配・出産費等 金額
ブルセラ症検査 10,000円
スメア検査・黄体ホルモン検査 5,000円
交配料 ※交配用のオス犬所有の場合は不要 10,000円~100,000円
※ブリーダー、血統等により大きく異なります。
超音波検査・レントゲン検査 5,000円
ミルク・子犬用フード 10,000円
駆虫薬 5,000円
仲介サイトへの手数料(3頭分)
※販売価格の10%程度(20万円で販売の場合)
60,000円
JKC入会金(会費一年分込み)※2年目以降は毎年会費4,000円 6,000円
犬舎名登録(初年一回のみ) 5,800円
一胎子登録(3頭分・生後90日以内に申請) 7,200円
総費用(初産) 124,000円~224,000円
総費用(2回目以降) 106,200円~206,200円
Check★難産の場合は、獣医師緊急対応や帝王切開の費用(3万円~6万円)が掛かる場合があります。

Check★犬の場合は、受胎の確率を高める為に、「スメア検査」や「黄体ホルモン検査」を受ける事をお薦めします。

犬ブリーダーの収支計算例

算定条件

  • メス犬2頭を30万円で購入し所有
  • 子犬を繁殖犬として購入のため初年の出産は無し
  • 2年目以降は年6頭の出産
  • 交配費用は1回50,000円
  • 一頭あたり平均販売価格は20万円
  • 出産時の緊急対応や帝王切開無し

初年の収支概算

項目 金額
売上高 0円
開業費(繁殖犬購入費含む) 338,500円
維持費 82,000円
損益額 ▲420,500円程度

 開業費については、こちらのページをご覧ください。

2年目の収支概算

項目 金額
売上高(6頭×20万円) 1,200,000円
維持費 76,000円
出産費用(交配費用5万円を含む・2頭分) 328,000円
損益額 796,000円程度

3年目の収支概算

項目 金額
売上高(6頭×20万円) 1,200,000円
維持費 76,000円
出産費用(交配費用5万円を含む・2頭分) 292,400円
損益額 831,600円程度
Check★開業後2年目で「交配~出産~販売」のワンローテーションが終わり、その間に少なくとも開業費用の回収が終わります。

Check★「交配~出産~販売」以外は、普通に犬2頭を家庭で飼っているの同じです。
犬との暮らしを楽しみながら、在宅での少ない労力で年間80万円もの副収入が得られるのです。

Check★3年目以降は、2年間の経験を基に、許容できる範囲で繁殖犬を増やすことで収益を更に増やすことができます。

Check★但し、繁殖犬の交配出産は6歳までには終了しなければならず、その後の余命は長ければ10年以上あります。
そのまま家族として飼養してあげるのであれば、繁殖犬を増やすべきではありません。

Check★一定の年齢で、繁殖犬のセカンドライフを求め、里親に譲渡することが出来るのであれば、計画的に増やすことで安定した収益が見込めるようになるでしょう。

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